気仙沼大島 旅館椿荘花月のおもてなし事業

 

東日本大震災から早3年が過ぎようとしておりますが、被災地は未だ復興とは程遠く他の地域からも忘れ去られようとしております。この未曾有の災害を忘れず後世に伝え、二度とこの悲劇を繰り返さないために、また震災後も変わらず大島を愛してくれる皆様に対し、旅館椿荘花月は次の五つのおもてなしで大島を訪れる全ての方をお待ち致しております。

 

「すでに取り組んできたおもてなし」

○東日本大震災の経験を生かすため防災・減災の情報発信。

 

○震災により失われた大島の魅力を再発見し地域の振興に役立てる活動。

 

CO2排出削減など環境保全。

 

「今後取り組むおもてなし」

○先の大震災同様、災害時は率先して行なう地域の災害復旧活動。

 

「震災後取り組んできたがさらに発展させるおもてなし」

○島内で必要とされているボランティアのニーズに合わせ、島内を訪れる個人・団体ボランティアと島民とを繋ぐ、両者の橋渡しをいたします。

 

具体的内容

 

○東日本大震災の経験を活かすため防災・減災の情報発信。

 ・震災の経験を活かし「震災語り部」を行い、訪れるボランティアや観光客に災害の恐ろしさや防災について理解をしてもらいます。

 ・島内をバスで案内し、被災した現場を間近に見てもらい、津波の破壊力等を感じてもらいます。

 

○震災により失われた大島の魅力を再発見し地域の振興に役立てる活動。

 ・震災後に訪れる多くのボランティアは大島の魅力に取りつかれ、大島のサポーターとして何度もこの地域を訪れております。ここに住み当たり前過ぎて気づかない島の魅力をボランティアの皆さんと一緒に発見してまいります。

 

CO2排出削減など環境保全。

 ・二酸化炭素の低排出を目指し、玄関ホールには薪ストーブを導入いたしました。カーボンニュートラルの観点から薪ストーブで出た二酸化炭素は排出量ゼロとなります。燃やす薪については島内の間伐材を使用しております。災害時ガスも電気も使用できなくなった場合の主要エネルギーとして注目されております。

 ・生ごみ処理機を導入しゴミの減量に努めております。

 

○先の大震災同様、災害時は率先して行なう地域の災害復旧活動。

 ・震災直後から、運ばれてくる支援物資や米軍・自衛隊・大勢のボランティアへの迅速な対応のため、送迎用バスと人員を災害対策本部に提供をいたしました。今後も起こるであろう大規模災害時には率先して地域の役に立つ活動を心がけてまいります。

 

○島内で必要とされているボランティアのニーズに合わせ、島内を訪れる個人・団体ボランティアと島民とを繋ぐ、両者の橋渡しをいたします。

 ・島内ではまだまだボランティアを必要としている方が大勢おりますが、訪れるボランティアの数は減り、また公的なボランティアセンターが無いためのマッチングが行われず、未だ自立出来ない方がおられます。民間によるセンターの設置により、公的な機関には対応しづらいきめ細やかな活動、また有事の際にも行政に頼るばかりではない自立した活動が出来るようにいたします。

 

震災により気仙沼大島は多くの財産を失いました。人、家、職、そして自然、しかし世界中の多くの皆様に支えられ、人と人とを結ぶ「絆」というかけがえのない財産を得ることが出来ました。復興にはもう少し時間はかかりますが、いつか必ず「緑の真珠」としてよみがえると信じて、皆様と共に歩んでまいります。今後はさらに防災の拠点となるような島にしていきたいと考え、その一助となる活動をしていきます。

 

気仙沼大島は素晴らしいところです。今後も皆様のご来島お待ち致しております。





 

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旅館椿荘花月
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